第8回宮城県「柔道整復学」構築学会(平成28年6月19日)

第8回 宮城県「柔道整復学」構築学会
~長寿社会における柔道整復師の役割~
平成28年6月19日(日)仙台市情報・産業プラザ5F・6F(アエル)

第8回宮城県「柔道整復学」構築学会は、平成28年6月19日(日)に仙台市情報・産業プラザ5F・6F(アエル)を会場にして開催されました。

本学会の目的は、「柔道整復学」を定義し、国民医療における意味、価値、哲学を確立して、更なる社会貢献をすることにあります。近年、私達を取り巻く医療環境は、折に触れて大変厳しい状況にあると叫ばれておりますが、そのような状況下にあるからこそ、柔道整復術の一般性、法則性、科学性などを研究・解析・検証する事により確かな拠り所を確立し、柔道整復師の存在意義(レゾンデートル)の何たるかを模索してゆくために「柔道整復学」の構築は必要不可欠です。

現在は、EBM(Evidence Based Medicine)と呼ばれる「根拠に基づいた医療」が重要視されます。臨床の現場では、「なんとなく昔からやってきたから」という理由で行われている行為が少なからずあります。学会に参加することで、今まで根拠が曖昧になっていた点を明らかにし、患者さんにとって本当に利益のある施術を実践するための気づきを得ることができます。また、今の柔整業界が抱えている問題点を共有でき、解決に向けて様々な情報を得ることは非常に意義のあることです。

 

市・県民健康講座

「糖尿病と糖質制限」~人類本来の食事、人類の健康食~
一般財団法人高雄病院理事長
一般社団法人日本糖質制限医療推進協会
理事長 江部康二先生

先生自身の体験を交えた貴重なご講演を賜りました。炭水化物の摂取をコントロールすることで、得られるメリットを分かり易く解説していただきました。

 

第4次 宮城県「柔道整復学」構築研究委員会 中間報告

【座長】委員会特別顧問
医学博士 佐藤揵先生

「柔道整復師の基礎的状態の考え方:歴史的背景」
委員長 岩佐和之

「病態を基にしたテニス肘の柔整5傷への分類提案」
委員 田村博

『「柔道整復師が行う損傷のタイプによる治療方法の検討」(4) ~膝軟部組織損傷の回復過程における治療方法の調査より~』
委員 早坂健・若井晃

 

学生研究発表

「肩のゼロポジションと肩関節外転角度計測結果および考察」
仙台医健専門学校/柔道整復科
真壁宏樹・松田創平・菊地慶
(指導教員:田村博)

 

東北大学病院整形外科との「肩関節共同研究」症例報告

「肩関節脱臼と腕神経叢損傷を合併し腋窩神経麻痺を呈した症例報告」
医療法人洞口会整骨鍼灸医学研究会 鈴木洋介

 

公認私的研究会研究発表

「在宅医療と柔道整復師 ~患者、利用者が主体となって選択できる医療・介護サービスのナビゲーションシステムの立案~」
保険・部分医療・福祉サービス研究会 中川裕章

『「上腕骨外側上顆炎の病態から保存療法の可能性について」第2報』
岩佐接骨院勉強会 岩佐和之

「異なる軟部組織治療手技が可動域に及ぼす影響と効果」
達磨会 坂本昂祐

一般会員 研究発表
「骨折の判断に困難を要した橈骨近位端骨折における2症例」
わたり接骨院 櫻本和夫先生

 

市・県民実技講座

「救急救命講習会」

  • 応急手当のポイント
  • 心肺蘇生法
  • AEDの使用法
  • その他、質問など

日本赤十字社宮城県支部
救急法指導員 庄子和良先生、菊地信子先生

 

模擬接骨院体験・医療機器業者展示

会場では宮城県「柔道整復学」構築学会 賛助会員等各社による模擬接骨院体験や医療機器等展示会も開催されました。会場は多くの来場者でにぎわい大変有意義な会になりました。