第7回 宮城県「柔道整復学」構築学会
~将来における柔道整復師の可能性~
平成27年6月21日(日)@仙台国際センター
平成27年6月21日(日)仙台国際センターの橘会場を主会場として、第7回宮城県「柔道整復学」構築学会が開催されました。
本学会は「柔道整復学」を定義し、国民医療における意味・価値・哲学を確立することにより、更なる社会貢献をすることを目的としています。近年、折に触れて「私たちを取り巻く医療環境は大変厳しい状況にある」と訴える声を耳にします。そのような状況下だからこそ、柔道整復術の一般性・法則性・科学性などを研究・解析・検証し、確かな拠り所を確立することが求められます。柔道整復師の存在意義を模索していく手段として、「柔道整復学」の構築は必要不可欠であるといえます。「将来における柔道整復師の可能性」をテーマとする本学会は、開会式での櫻田裕会長の力強い挨拶で始まりました。
以下に、本学会の内容を紹介いたします。(発表順に紹介)
「糖質制限で健康になろう」
練馬光が丘病院 傷の治療センター 夏井睦先生
市・県民健康講座では練馬光が丘病院の夏井睦先生をお招きして、最近話題の「糖質制限で健康になろう」をテーマにご講演をいただきました。
「大同団結の重要性について」
【座長】
公益社団法人日本柔道整復師会
総務部長 豊嶋良一先生
【パネリスト】
公益社団法人日本柔道整復師会
副会長 萩原正和先生
保険部長 三橋裕之先生
公益社団法人宮城県柔道整復師会
櫻田裕会長
一般社団法人全国柔道整復師連合会
会長 田中威勢夫氏
常任理事 遠藤信幸氏
本学会の特別企画のひとつとして「柔道整復師連携シンポジウム」を開催いたしました。
一般社団法人全国柔道整復師連合会会長 田中威勢夫氏と常任理事 遠藤信幸氏のお二人をパネリストに交え、柔整業界の未来と可能性を模索する熱い討論が交わされました。
「大同団結の重要性」を共有し、連携を図っていくことが、柔整業界の改革と存続につながるものと確信します。業界を取り巻く厳しい現状を踏まえて、協力してこの難局を乗り越えていく方向性を確認する第一歩となりました。
【座長】
委員会特別顧問
医学博士 佐藤揵先生
「柔道整復師が行う損傷のタイプによる治療方法の検討(3)」
早坂健委員
「腱板損傷の病態と、柔道整復の可能性」
田村博委員
「亜急性損傷の理論展開および考察」
岩佐和之委員長
「地域包括ケアシステム構想における在宅復帰シナリオ~患者の声を医療に生かす~」
保険・部分医療・福祉サービス研究会 中川裕章先生
「上腕部打撲を契機に発見された骨腫瘍の一症例」
医療法人洞口会 整骨・鍼灸医学研究会 鈴木洋介先生
「主体的で活動的な生活の獲得を目指した症例へのアプローチ」
医療法人洞口会 整骨・鍼灸医学研究会 佐藤一潤先生
「上腕骨外顆炎の病態から保存療法の可能性について」
岩佐接骨院勉強会 水戸麻里奈先生
一般会員 研究発表
「骨折の判断に困難を要した橈骨近位端骨折における2症例」
わたり接骨院 櫻本和夫先生
「肩関節脱臼の整復操作に超音波治療を併用してみて」
ふじい接骨院 藤井裕文先生
「救急救命講習会」
日本赤十字社宮城県支部
救急法指導員 庄子和良先生、菊地信子先生
萩会場では、宮城県「柔道整復学」構築学会 賛助会員等各社による展示ブースが設けられ、医療機器等展示会が開催されました。会場は多くの来場者でにぎわい、最新の医療機器等を体験することができ、大変有意義な展示会になりました。