平成26年6月21日(土)、22日(日)の両日にわたり茂庭荘(仙台市太白区)において、第6回宮城県「柔道整復学」構築学会が開催されました。
近年、医療環境は大変厳しい状況にあり、柔道整復業界においても先行きが懸念されているのが実情です。この学会は、「柔道整復学」を構築して盤石な土台を築きあげることにより、このような困難な環境を改善、克服してより良い状況へと推進してゆくために、平成17年に誕生し、今年で8回目の開催(本学会5回、ミニ学会3回)となりました。
今回は、これまでのミニ学会の内容が充実して、本学会と遜色のないものとなったことをうけて、ミニ学会の発展的な学会として第6回の開催となりました。
~柔道整復師の原点をみつめて~とテーマに掲げ開催された今学会は、櫻田裕会長の学の構築に対しての力強い挨拶に始まり、賛助会員プレゼンテーション、公認私的研究会発表、一般会員発表、宮城県「柔道整復学」構築研究委員会報告など、柔道整復学の構築に必要な研究活動と検証報告が目白押しとなりました。また、多忙にもかかわらず、特別講演をお引き受けくださいました山口登一郎先生、白木原憲明先生には、すぐにも臨床に活かせる貴重なご講演をいただきました。
以下に今学会の内容について紹介いたします。(発表順に紹介)
岩佐接骨院勉強会 太田功紀先生
「右第5趾末節骨骨折の症例報告」
医療法人洞口会 整骨・鍼灸医学研究会 嶋田総先生
「宮城県内の柔道整復師養成学校に通学する学生の意識調査について~現在の学生が柔道整復師に求めているものと在学中の整骨院研修(インターン)の是非について~」
医療法人洞口会 整骨・鍼灸医学研究会 鈴木洋介先生
「身体的特徴とスポーツ障害発生要因に関する一考察」
保険・部分医療・福祉サービス研究会 中川裕章先生
「地域包括ケアシステムにおけるケアの在り方・住まいの在り方~柔道整復師の機能分化について~」
(公社)宮城県柔道整復師会 会員 櫻本和夫先生
「見逃されやすい骨折の一症例への超音波的接近」
発表者 目時誠副会長
(公社)日本柔道整復師会 学術参与 山口登一郎先生
「柔整手技療法について-基礎と応用-」
白木原クリニック 院長 白木原憲明先生
「腰痛のピットフォール」
座長 佐藤揵先生
(宮城県「柔道整復学」構築研究委員会顧問)
田村博委員
「病態からみた傷病分類の提案」
早坂健委員
「柔道整復師が行う損傷のタイプによる治療方法の検討」(2)
岩佐和之委員長
「膝関節、急性期、亜急性期における罨法(寒冷、温熱)の適応についての考察」
主催:(公社)宮城県柔道整復師会・宮城県柔道連盟
講師:日本赤十字社宮城県支部 救急法指導員
大変有意義なご講演、貴重な研究成果を発表していただきました先生方には、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。また「会員の絆作りの架け橋」のコンセプトのもと懇親会も開催され、和やかに楽しく会員相互のコミュニケーションを深めることができましたことを重ねて報告いたします。
二日間で延べ300名に及ぶご参加をいただき、盛会の内に学会を終えることができました。来年は第7回宮城県「柔道整復学」構築学会を、仙台国際センターにて開催する予定です。開催日に関しては、決まりしだいご連絡いたします。会員の皆様にとって、より充実した魅力的な内容を検討しています。ぜひご参加のほどよろしくお願いいたします。